FARMO

田んぼの水管理を楽にする方法

見回りや給水の手間を減らす方法を、費用と向き不向きで比べました。

この記事のまとめ

  • 田んぼの水管理の負担は、「見に行くこと」と「給水・止水の操作」に分けて考えると、合う方法を選びやすくなります。
  • 見に行く回数は、田んぼの水位をスマートフォンで確かめられる水位センサー(田んぼの水位計)で減らせます。給水の手間は、給水ゲート(開水路)や給水バルブ(パイプライン)で遠隔操作にすると減らせます。
  • 栃木県高根沢町での実証では、水位センサーと給水ゲートを使って、水管理の労働時間が平均約25時間、見回りの走行距離が平均約480km減りました。

田んぼの水管理で、負担が大きいところ

農林水産省の「ICTを活用した水管理システム導入の手引き」でも、広い面積を耕作する担い手にとって、たくさんの田んぼの給水栓を操作する労力が大きな課題とされています。負担は、おもに次の3つに分けられます。

見回り

離れた田んぼへ、水位を見に行く

田んぼの枚数が増え、場所が離れるほど、水位を確かめるための往復の時間が増えます。

給水・止水

水を入れる・止めるたびに現地へ

水が足りなければ入れに行き、たまれば止めに行く。水を入れているあいだも気がかりが続きます。

気になるとき

早朝や夜、雨のあとにも確かめたい

天候が変わったときや暑い日など、見に行けない時間帯にこそ田んぼの様子が気になります。

水管理を楽にする5つの方法

減らしたい負担と、田んぼの条件によって、合う方法は変わります。いくつかを組み合わせることもできます。

方法 減らせる負担 費用の目安 向いている方 気をつけること
見回りの順番や時間を決める 迷いや、むだな往復 かからない 田んぼが近くに集まっている方 見に行く移動と時間そのものは残ります。
水位センサーで水位を確かめる 見に行く回数 ファーモの水位センサーは1台27,500円(税込)から。月々の通信費0円 離れた田んぼや、枚数の多い方 給水の操作は、現地か遠隔の機器が必要です。通信エリアの確認が必要です。
給水ゲート・給水バルブで遠隔給水 水を入れる・止めるための移動 ファーモの給水ゲートは88,000円、給水バルブは99,000円(いずれも税込) 開水路やパイプラインから給水している方 給水口や給水栓の形に合わせて選びます。水位センサーと組み合わせると判断しやすくなります。
多機能型の自動給水栓 給水の操作そのもの 国の手引きでは、導入経費が高額であることが課題とされています 圃場整備に合わせて地区全体で導入する場合 機器の選び方、通信費や部品交換などの維持費、操作に慣れることが課題とされています。
地域でのICT水管理 土地改良区の配水の管理 国や自治体の事業として整備されることが多い 土地改良区・自治体 地域の合意と、管理の体制づくりが必要です。

ファーモ製品の価格は税込、2026年9月時点です。自動給水栓と地域でのICT水管理は、農林水産省「ICTを活用した水管理システム導入の手引きについて」(令和5年3月)をもとにまとめています。

導入した効果の例

栃木県高根沢町で、水位センサーと給水ゲートを使って行った実証試験(5〜8月の計測・協力農家の平均)の結果です。

約25時間

水管理にかかる労働時間が減りました。

約480km

見回りで走る距離が減りました。

約68%

田んぼへ足を運ぶ回数が減りました。

水位センサーと給水ゲートを各2台使う場合、年間で約50,900円の所得向上が見込まれています。 お知らせを見る
国のICT水管理モデル事業(平成30〜令和4年度・全国13地区)でも、給水栓の操作時間が53%減った例が示されています。 農林水産省のページを見る

はじめ方

田んぼ1枚から始められます。使い心地を確かめてから、枚数や機器を増やしていけます。

通信エリアを確認

田んぼが通信エリアに入っているかを、マップで確かめます。

無料デモ機で試す

水位センサーは、無料のデモ機を1週間お試しいただけます。

1枚から導入

いちばん見に行く回数の多い田んぼから始めます。

アプリに登録

田んぼに挿して、アプリに登録すれば使い始められます。

給水も遠隔に

必要に応じて、給水ゲートや給水バルブを加えます。

無料デモ機を申し込む通信エリアを確認する水田の製品を見る

よくあるご質問

水位センサーを使うと、どれくらい楽になりますか?

栃木県高根沢町で水位センサーと給水ゲートを使った実証では、水管理の労働時間が平均約25時間、見回りの走行距離が平均約480km、田んぼへ足を運ぶ回数が平均約68%減りました。水位センサーを見る

給水ゲート・給水バルブと、自動給水栓はどう違いますか?

ファーモの給水ゲート・給水バルブは、いまの給水口や給水栓に取り付けて、スマートフォンから遠隔で開け閉めする製品です。多機能型の自動給水栓は、圃場整備に合わせて地区全体で導入されることが多い機器です。水田ICTの農地整備について

月々の費用はかかりますか?

通信費・アプリ利用料は無料で、月額料金はかかりません。設置する場所の電波の状況によっては、通信機(ファーモアンテナ)が必要になる場合があります。通信エリアを確認する

スマートフォンの操作に自信がなくても使えますか?

アプリで水位を確かめたり、給水を操作したりできます。使い方で分からないことは、サポートセンターがご相談をお受けしています。

水管理のデータは、ほかに活かせますか?

中干し期間の延長によるJ-クレジットの取り組みでは、水位センサーの記録が水管理の裏づけとして役立ちます。メタン削減・脱炭素事業を見る

出典

  • 農林水産省「ICTを活用した水管理システム導入の手引きについて」(令和5年3月) 農林水産省のページ
  • 株式会社farmo「高根沢町との連携協定について」(2024年3月) お知らせ
  • ファーモ製品の価格:ファーモの製品案内ページ(2026年9月時点)